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英語偏差値30からカナダ東海岸St.Thomas Universityに留学。卒業後2009年4月、某財閥系総合商社へ入社。
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先日の勉強会に参加して下さった皆様、ありがとうございました。リスクを取った甲斐あって最高の青空に恵まれました。様々な業界の人間が代々木公園の片隅で新聞を敷いて輪になり、新聞と睨めっこするという異様な状況でしたが(後ろの集団さんが話しかけようとモゾモゾしていたらしいw)、内容の濃い充実した時間だったと思います。 

時間がオーバーしてしまったのと、グループワークのテーマを明確化しなかったのは反省点として今後改善して行きます。もっと濃くて熱い、未来を視野に入れた勉強会にして行きたいですね。次のテーマも少しづつ詰めてもらっている所です。 




''Socioeconomic development has a powerful impact on what people want and do, as Karl Marx argued, but a society's cultural heritage continues to shape its prevailing beliefs and motivations, as Max Weber argued. Moreover, sociocultural change is not linear. Industrialization brings rationalization, secularization, and bureaucratization, but the rise of the knowledge society brings another set of changes that move in a new direction, placing increasing emphasis on individual autonomy, self-expression, and free choice. Emerging self-expression values transform modernization into a process of human development, giving rise to a new type of humanistic society that is increasingly people-centered.''(Inglehart and Welzel. Modernization, Cultural Change, and Democracy -The Human Development Sequence-) 

「カール・マルクスの言った様に、社会経済の発展は人々の欲求と願望に強いインパクトを持つが、ヴェーバーの言う様に、社会の文化的遺産はそこにある信仰や姿勢を形作り続ける。その上、社会・文化的変化は直線的ではない。工業化は合理化・非宗教化・官僚化をもたらすが、知識社会の台頭は個人自治、自己表現、そして選択の自由に増々の重点を置くという新しい方向へ変化をもたらす。高まる自己表現の価値は、人々を中心に据えた新しいタイプの人間的社会を形成し、近代化を人類発展の過程の中に変換する。」(翻訳難しい!!!) 



  
(日本語版が無いのが残念・・・)



イングレハート&ウェルゼル共著のこの本、大学4年で90分の大型プレゼンをした時の題材だったのだけど、これを読んだ時ゾクゾクと身震いしたのを覚えている。「知識社会の台頭は個人自治、自己表現、そして選択の自由に増々の重点を置くという新しい方向へ変化をもたらす。」マルクスとヴェーバーについて言及した上で、自分のセオリーは彼らと対等、更にはその先を予見すると言わんばかりの勢いで持論を展開する。 

彼らの論理は、『経済的発展・工業化(「コントロール出来るカロリーの増加」と提議)は自然からの脅威や操作不能な事態から人々を遠ざけ、人々を非宗教化させる。そして工業化後、安定した生活を手に入れた人々は様々な組織など(地域コミュニティ・クラブなど)を結成し、自身で自己を満足させる方法を知る。そして自己を表現する意識が高まり、それは民主主義という形に収束する』というもの。もっと端的に言えば、『経済発展は民主化を促す』ということ。人々が外部環境の変化に影響されるものとし、その変化が人々の心理・行動にどの様な変化をもたらすのかを論理的に説明した。 

だがこの二人は理論を建てるだけで終わらない。彼らはWorld Value Surveyという人々の価値観を計測する調査機関を利用し80ヶ国以上の価値観調査(現地人へのアンケート)を行い、経済発展度と非宗教度、自己表現欲求度が比例関係にある事を統計的に証明した(
http://www.worldvaluessurvey.org/)。確かに、「非宗教化」「自己表現欲求度」などの言葉は国や文化、個人によって捉えられ方も違うし、客観的に計測するのは非常に難しい(もしくは不可能だろう)。それでも、WVSに載っている様にこうも如実に経済発展との比例関係が現れると、一つの傾向、としては受入れざるを得ない様にも考えられる。 



                 




以前僕は、政治科学はその「科学」的要素に重点を置く傾向にあり、古代ギリシャから引継ぐ政治科学本来の目的「より良い政治システム、良い社会を作る」を見失っている、と書いた。イングレハート&ウェルゼルの統計的分析はその流れを象徴するものではある。しかしそこで彼らは、「社会の流れや外部環境と人間心理の関係などの大きな流れ」という様な哲学的になりがちなテーマにハードな科学的分析をぶち込んだ。これってもの凄い事だと思う。 

もちろん問題点は山ほどあるし、社会科学に活用される統計は方法論から結果までありとあらゆる批判に晒される。しかし結果はどうであれ、批判を覚悟でこの壮大なテーマに壮大は統計学を当てはめ、ここまで説得力を高めた理論を提唱した彼らには脱帽する。政治科学の科学的流れに根本的な政治科学の目標をすり合わせ、政治科学会に持ち込んだ彼らの影響は非常に大きい。 



最近自分にはこの様な能力が必須だと考えている。論理的に考える、問題・課題を見つけ出すことはある程度出来ているつもり。それでも、その説得性を極限まで高め、本当に相手に認識してもらえる所まで高める事が全く出来ていない。そしてここに必要なのは法律・会計・統計などのハードな部分だと自覚している。自分にはこれらの分野の知識が圧倒的に足りない為、問題点を指摘しても説得力が十分で無く、「学生が本を読んで考えられる様なもの」、と思われてしまうのだと思う。ここなんだ。 


勉強会では経済関係の指数に関する話が多く、自分の中で数字の役割を強く意識するきっかけになった。自分に足りていない部分はこの部分なのかもしれない。本腰を入れて勉強する必要があると痛感した。揺るがない問題提議力。絶対身に付けてやる。


Imayu
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Imayu
年齢:
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性別:
男性
誕生日:
1985/05/13
趣味:
ドラム・筋トレ・読書・旅行・絵描き・マグカップ収集 etc...
自己紹介:
英語偏差値30の高校時代を経て、カナダ東海岸、St.Thomas Universityに留学。政治科学と人権学を専攻。専門はアフリカ人権問題とドイツ政党政治。2009年4月付けで、某財閥系総合商社へ入社。

先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。

''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
Watch your actions: they become habits.
Watch your habits; they become character.

Watch your character; for it becomes your destiny.''

※メール→imayu_canada[at]yahoo.co.jp(ブログ用)
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