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英語偏差値30からカナダ東海岸St.Thomas Universityに留学。卒業後2009年4月、某財閥系総合商社へ入社。
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『鉄の骨』池井戸 潤


        

           鉄の骨

          池井戸潤


中堅ゼネコン会社で現場監督を担当していた主人公はある日突然本社の業務課(別名談合課)に配属され、都の実施する2,000億円規模の地下鉄工事受注のために奔走する。その過程で建設業界の様々な闇に巻き込まれて行く主人公の葛藤を描く企業エンターテイメント小説。
 
読みやすい文章と先が気になるストーリー展開、進行のテンポの良さもあって、500ページを超える長編にも関わらずあっという間に読み終えてしまった。

 
何故談合が起こるのか、何故談合は無くならないのか・・・この単純かつ複雑な問題を、生々しく描かれた官民様々な業界の複雑に絡み合う利害関係を通して理解できます。この小説を読むと、八ッ場ダムの建設中止がどのような意味を持つのかがよく分かると思います。
 
談合そのものは、公共事業計画の開示を遅らせたり、情報のアンバランスを減らせば無くなってくるとは思う。市場原理に基づけば、完全な競争による事業の遂行は無駄を無くし最高のリターンをもたらす。

しかし今の日本で公共事業に完全な競争原理を持ち込めば必ず歪みが起こる。必要なのは、競争原理によってもたらされる負の部分を補完しながら無駄を排除していく仕組み作りなのではないかと思う。


談合の起こるメカニズムから、そもそも談合はいけないのか、という根本的な問題まで、公共事業や地方行政に関わる友人と是非議論してみたい本のひとつです。
 
 
imayu
 

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人と会うのに忙しいです。
もうしばらく会えなくなると思うともっともっと沢山話しておきたいと思う。

例の政治学部のホープ、マー君ともゆっくり話してきたんだけど、
やっぱり彼は頭がいいのな。そして政治オタク。
頭の中がここまで政治の事でいっぱいな人も珍しいけど、
それでいて相手の話にもしっかり耳を傾けるところはすごいと思うよホント。
尊敬する。

最後の学期で教授に
''Political scientists are never successful in politics.''
(政治学者は政治家としては成功しない)
と言われたのがひっかっかって、
早速州議会で秘書として働き出したらしい。スゲェ。笑
8月にはカナダの反対側に飛び立って、
University of Calgary大学院で修士を取ります。

お互い方向は違うけど刺激し合える仲間だ。
また再開する事を約束して解散しました。

さて、もう「大学生活」、というカテゴリーで書く時期もほとんど無くなってきたので、
これからは読んで役立つ事をもっと書いていきたいと考えてます。
留学のメリット・デメリット、プロセス、将来、などなど。

最近読書ばっかりしてるので、久々の久々に今日の一冊を書きます。



          ODA(政府開発援助)―日本に何ができるか (中公新書)
 
  ODA(政府開発援助) 日本に何ができるか 
       渡辺利夫、三浦有史



この本は大きく分けて2つの事を説明している。

ODAの理念、仕組み、変化、実績、他国との比較、批判などの
多岐に渡る分野からなるODAの全体像

ODAは、軍事という選択肢を持たない日本が
世界平和に貢献するために絶対不可欠な手段であり、
東アジアで挙げた実績をもって日本は東アジアに注力し
それぞれの国の事情にあったODAを、
「量」ではなく「質」を意識して提供していくべき、
という筆者の主張


ODAの全体像を各分野に分けて詳しく説明しながら、
それに絡めて「ODAは大切だ」という主張を入れる構図。

ODAの各分野は端的にまとめられていて理解・整理しやすい。

普段あまり意識しないODAの理念、
円借款と贈与という2つのODAの形、
日本型ODAの全貌を掴む為に有効な他国との比較、
そしてより厳しくなるODAの批判のあり方とその根本にある原理など、
ODAについての知識を深く得られるような分析が、
スッと入ってくる読み易い文章でまとめられている。

統計もいくつか用いていて、
普段あまり目にする事のないODAに関する数字を見ることができて興味深い。

ODAの全体像を掴み、自分の知識として吸収するには最適の本だと思う。



ただ、批判を挙げるとすれば
ODAをそれぞれの国にテーラーメイドで提供する、という主張に関して
「例えばタイならどうやって?インドネシアなら?」
というような詳しい質問への答えは無い。

また、ODAを垂れ流しにするな、結局企業の金儲けになってしまう、
という二通りのODAに対する批判に対しても詳しい説明は無い。
「どちらの批判もODAの一極しか見ていない。現にODAで企業は儲けていない」
という返事がある程度。

このような批判が政界・世間一般で熱くなるからにはそれなりの理由があるはずだし、
「的外れ」とサラリと流すのではなくて、
もう少し詳しい分析をしたらよかったのではないかな、と思う。

要するに、各分野をもっと詳しく分析してくれたらもっと良かったのに、という批判。



しかしながら、ODAの全体像を大まかに掴むという点ではとても良い本だし、
「もっと詳しく知りたい」という批判が出るということは
現にODAに対して興味が沸いている、ということ。

だから、この本はODAの本としては良書と言えるだろう。


Imayu


ODAについてもっと知りたくなった!!!!!

こんばんは。
もう週末が終わる。早いよ。
図書館しか行ってないし。笑
もう少し色のある生活したいよねぇ。
でも、図書館に行く度に
一緒に名誉プログラムを取っている
クラスメイトの誰かしらに会うから触発される。
(6人しかいないからもうみんな友達だよね)

さて、今夜はもう少しリサーチの方法論を勉強し、
(behaviouralism, institutionalism, rational choiceなど)
カナダ憲法のケースを1,2個読み、ちょっと企業研究し、
日記を書いて寝ます。何時になる事やら。
その前に、前に書いた日本とドイツ 二つの戦後思想』 by仲正昌樹
を読み終わってからずっと書いてなかったので、さらっとレビューします^^



第二次世界大戦においての敗戦国、ドイツと日本において、
戦争責任のとり方国の再建における国家論
マルクス主義(共産主義)ポストモダニズムの変遷
の4つの分野で比較をする事を目的として、

なぜ日本は戦後正式謝罪せず、ドイツはこれほどまでにするのか
国とはどうあるべきか。国というものをどう定義づけるか
戦後の不安定な社会での高揚が懸念された共産主義の立場は?」
ポストモダニズムにおける学会と社会の反応は?」


というような質問に答えていく。
大抵の人にとって、最初の問題以外は
あまり馴染みが無いと思うので、あえて感想は
最初の、「戦争責任」について重点的に述べます。

彼の指摘する日本とドイツの戦争責任のとり方の違いの原因は主に5つ。

1. ドイツのニュレンベルク国際軍事裁判では、Crimes against Peace(平和に対する罪),War Crimes(戦争犯罪), Crimes against Humanity(人道に対する罪)の区別がはっきりしていたのに対し、日本ではこの区別があいまいであった。よって、ドイツは、国家が犯した罪をはっきりと「人道に反する罪(人としてしてはいけない事)」として広く受け取った事

2. 国際社会とのインタラクションに晒される機会が、ドイツの方が地理的に日本と比べて多く、戦争責任に対する謝罪の必要性が高かった事、

3. 日本では、東条英機、松井石根などを含めほぼ全ての戦犯達が裁かれたのに対し、ドイツでは、ヒトラー、ヒムラー、ゲッベルスなど、直接ユダヤ人虐殺のイニシャティブを執ってきた政治家達が既に自殺しており、国家が計画的にやった事なのか、個人がやった事なのかの区別がつきづらくなった事

4. ドイツでは、戦後すぐに、戦争責任は国家、政治化だけの罪ではなく、人としてユダヤ人虐殺を止められなかった国民全員に原因があり、それは個人で追求し続けなければならない、と説いたカール・ヤスパースの思想が広まり、日本ではそのような思想家を欠いた事

5. 唯一の被爆国の立場からくる日本の被害者意識、「反核運動」などによって、日本がした戦争犯罪があいまいになりがちである事。

彼のポイントは非常にわかりやすくて、
難しいカール・ヤスパースの哲学的理論も非常に易しく書いてある
俺が考えていた、国際社会のプレッシャーの違いも見事に捉えてくれ、
しかも国内政治レベル、哲学的思想レベル、など、より細かい視点からも
違いの原因を鋭く指摘してくれている。

かなり複雑な思想論も広く述べている。それでいてとてもわかりやすい。
「戦争責任」以外のセクションは、少し政治用語
(右翼、中道左派、ポストモダニスト、レーニスト、etc)が
増えてくるので、政治にあまり興味が無い人には退屈かもしれない。
でも、全体的に非常に解りやすく、
日本とドイツの比較を常に意識しているので、
比較を通してイメージがわきやすい。


ドイツと日本の違い、
それからドイツから学ぶ事、逆に避けるべき事、
色々考えられると思います。
沢山の情報を解りやすく伝えてくれる良書です。

だと思うので、「今日の1冊」というカテゴリーを作ってまで本の紹介をしようと。笑
その前に今日のImayu報告。

ぶっちゃけね、今日は普通の一日だったよ。めずらしく。
朝から晩まで読書にふけり、
政治のクラス3つ連続でクタクタになり、
社会学のクラスで見た映画のメインステージが
長野オリンピックだったのに興奮し、
具合が悪くて眠いのを
コーヒーと目薬で誤魔化し誤魔化し
ここまで来ました。

具合が悪ければ食欲も減ればいいのに
お腹だけは空く空く。
水曜日になってくると食材も減ってくるので、
ピリ辛鶏味噌野菜煮込み、を作りました。
ピリ辛どころか激辛になってしまった。汗

<レシピ>
あるだけの鶏肉を、あらかじめニンニクをサラダ油で炒めたも鍋にぶち込む。
焼けてきたな~と思ったら
大量のタマネギ、人参、マッシュ、じゃがいもを更にぶち込む。
そういえば俺の中学の時のあだ名マッシュだった時があるな。
シナシナになってきたな~と思ったら水700mlを注ぎ込み中火でコトコト。。。
アクを取りながら10分位煮込んで、
みりんと味噌とカツオだしをお好みの量入れてコトコト。。。
さらにアクを取りながら15分位更に煮込めば出来上がり☆
簡単でおいしいし大量に作ってとっておけるから便利です。
自炊する男の料理。

そうそう、安部さんになったかやっぱり。66%ね。
谷垣さんも麻生さんも善戦したってメディアは言ってるけど
得票率60%超えたら上出来でしょ。十分だよ。
安部さんはこれからの政策構想に
社会保険庁問題、年金、医療、アジア外交に
焦点を当てて行きたいって言ってるけど、これから見物だね。
26日の首相指名まで、官房長官の仕事もしながら
閣僚人事の構想も練るんだって。忙しいな。
とりあえず靖国には行くな

ちなみに、アメリカ総務省は安部さんの総裁就任を歓迎してるみたい。
自民党ならだれでも歓迎するだろ。ちぇっ。

では今日の1冊。

安部公房の、『砂の女』 (1982年)


今は亡き安部公房が、
極限状態に陥った人間の心理の変化を生々しく描く。

昆虫採集が趣味の主人公が、
ある日新種の昆虫を求めてとある砂丘に辿り着く。
そこにある村で夜を明かそうと1人で住んでいる女の人の家に泊る。
そうすると、その家は砂でできた蟻地獄のような所にあって、
外に出る事ができない。
しかも一日中砂かきをしないと、その家ごと埋もれてしまう。
その近くの村も、この家の住人が砂かきをしないと
集落ごと埋もれてしまうので、
女1人の家に男を送り込んで村を守ろうっていう魂胆があった。
砂かきをすれば村の住人は食料と水を
モッコ(紐のついたバケツみたいなやつ)を使って家の住人に供給する。
男はそこから脱出しようと試みるが。。。
そしてその男の行き着く先は。。。?

こんな感じで、人間の心の変化が、克明に描かれている。
砂、という形の無いものへの恐怖、自由への憧れ、そして欲望との葛藤。。。
人間の醜い所や深い所が本当に生々しく書かれている。

解釈の仕方はいろいろあると思うけど、俺は
人間の深をこれでもか、ってくらい書き出す
安部公房の現実主義的な視点が好きだ。

文自体も読みやすいので読んでみてね。
ちなみに安部公房は、東大理Ⅲ出身で医者で作家。
世界各国語に翻訳されている日本が誇るグローバル作家なんです。
こんな天才もいるんだなぁ、と。笑

あ~筋トレで下腹部と背中が震える。
明日は大学で劇を見てきます^^ それもまたリポート予定^^

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HN:
Imayu
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1985/05/13
趣味:
ドラム・筋トレ・読書・旅行・絵描き・マグカップ収集 etc...
自己紹介:
英語偏差値30の高校時代を経て、カナダ東海岸、St.Thomas Universityに留学。政治科学と人権学を専攻。専門はアフリカ人権問題とドイツ政党政治。2009年4月付けで、某財閥系総合商社へ入社。

先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。

''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
Watch your actions: they become habits.
Watch your habits; they become character.

Watch your character; for it becomes your destiny.''

※メール→imayu_canada[at]yahoo.co.jp(ブログ用)
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