英語偏差値30からカナダ東海岸St.Thomas Universityに留学。卒業後2009年4月、某財閥系総合商社へ入社。
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とりあえず研修は乗り切りました。
バブリーな研修施設で一週間泊まり込み。
チームで朝から晩まで(最終日は朝4時まで)ビジネスモデルを練り続け、
最終日にプレゼンして、帰りに軽く同期と飲んで帰宅しました。
土曜日は近所の美容室で顔を揉んでもらい、髪を切って新宿へ!・・・読書して。
で、夜は同期の計らいで楽しい時間を過ごさせたいただきました。
日曜日は渋谷でHRKと会って勉強。と言っても気に入った場所がなかなか見つからず、結局渋谷から六本木まで歩いてしまった。さすがにマズいと言うことで、青山に引き返して、長居にはもってこいの’’Cafe Centro''へ。環境やら経営分析やら証券やら色々やってました。来週はいよいよプレゼンが回ってくる。楽しみだ。
夜は某証券会社に入社したNと半年ぶりくらいに再会。
彼も監禁合宿を満喫しているようw
さて、フリードマンの『環境革命』を読み終わって考えることが色々あった。
地球温暖化がメディアなどを通して世の中で共通認識になり始めてから、消費者に受けやすい形で、「エコ」や「ロハス」という言葉が流布し始めた。そして、これらの言葉には、従来の大量生産大量消費の文化を見直す、「節約」や「不便」という言葉が内包されることが多い。
行き過ぎた経済成長がバブル崩壊という形で露呈した今、温暖化や地球環境に注意を払う動きはますます広がっている。そしてそこには、「市場主義の否定」や「脱成長」、「伝統的生活への回帰」などの言葉が見え隠れする。
本当にそうだろうか?
フリードマンは、環境保護にはテクノロジーの改善が不可欠であり、それは市場主義によって達成される、という。
既存のテクノロジーを急激に改善させて、新テクノロジーでそれだけのイノベーションを引き起こせるのは、市場主義だけだ。一万人の発明家が、一万社の企業、一万カ所のガレージ、一万カ所の研究所で、改革をもたらすブレークスルーを促進するために働くのに十分な資本を、効率的かつ迅速に集めて投下できるのは、市場だけだ。そうしたブレークスルーの最高のものを商品化し、既存のものを私たちの必要とする範囲、速度、規模で改善できるのは、市場だけだ。(『環境革命』p.50)
この主張には説得力がある。生活習慣の改善だけで行う環境保護は限界がある。生活排水を減らすには、蛇口の水をこまめに止めるだけでは無駄で、水洗トイレ、お風呂に毎日入る習慣を改めなければならない。環境破壊の最もな原因は産業革命に始まった急激な工業化なのだから、それに立ち戻ることなんて不可能だ。
だとすれば、市場経済の強みをフルに使って、既存の工業システムを更に改善し、地球との持続可能性を見いだせるほどの技術力まで高めるのが、一番自然な形と思える。
ただ、フリードマンはここで、ダニエル・グロスを引用し、環境技術の革新に「エネルギー・バブルを引き起こすこと」の可能性を直接的では無いが示唆している。ここに関して自分の中では釈然としない部分があって。バブルはあくまでバブルであって、それが崩壊した後には掻き乱された濁流しか残らない。
たしかに、1990年代のITバブルは、IT技術の大進歩をもたらしたかもしれない。しかし、日本のバブル崩壊では、日本は一体どんな技術を得ることができたのか?不動産運用技術?陳腐な財テク?今回のLSを発端とするバブル崩壊によって、アメリカは何を得たのか?顧客と責任の所存を不明にする金融技術?なんだろう。
バブル崩壊はそこに存在した信用や需要に対する過剰反応を引き起こして、本当に必要なことやものまで奪ってしまうのではないか、と俺は思う(今回の件で言えば、プライムローンであったり)。環境技術、エコに大して過剰な需要が起こった場合、それがまたバブルとなって崩壊してしまったら、本当に持続して行くべき技術革新や生活スタイルまで吹き飛ばされてしまうのではないか、と心配になる(具体的な例が思い浮かばなくて申し訳ない)。
しかもこの辺の危うさは、「社会企業」「ソーシャルベンチャー」なんて概念にも当てはまるような気がする。
ということで、俺は、意味のある経済的発展を無意味なものにしかねない「バブル」という概念については懸念を隠せない。むしろ、環境など持続可能性が核となることを「バブル」で霧散させないような地道な努力が必要なのではないか、と考える。
この辺については、ダニエル・グロスの『爆発!ー経済にとってバブルが重要である理由』でも読んで再考してみよう。
あ、でも今週は、週末に会う外資生保の方とのお話に備えて、もっぱら生保の勉強に終止しそう・・・
Imayu
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Ichigo-Ichie
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HN:
Imayu
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/05/13
趣味:
ドラム・筋トレ・読書・旅行・絵描き・マグカップ収集 etc...
自己紹介:
英語偏差値30の高校時代を経て、カナダ東海岸、St.Thomas Universityに留学。政治科学と人権学を専攻。専門はアフリカ人権問題とドイツ政党政治。2009年4月付けで、某財閥系総合商社へ入社。
先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。
''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
Watch your actions: they become habits.
Watch your habits; they become character.
Watch your character; for it becomes your destiny.''
※メール→imayu_canada[at]yahoo.co.jp(ブログ用)
先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。
''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
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Watch your habits; they become character.
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