英語偏差値30からカナダ東海岸St.Thomas Universityに留学。卒業後2009年4月、某財閥系総合商社へ入社。
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あっという間に2010年が終わり、2011年が始まった。 年末から今日にかけて実家に帰って、 同期が遊びに来たり去年から始めたランニングで最速タイムが出た り華道の本を読んだりジャズバーに行ったりして過ごしていた。
気付けば毎年、 この時期は一年の自分を振り返り反省点を洗い出し、 来年に向けての目標を立て実践し、PDCAを回す、 ということをしていたけど、正直、 自分の現状やこれからを考えると、 このアプローチはあまり意味の無い事なのだろうと感じている。
なので、ひとまずの処、現状整理。もうすぐ、 経理子会社からこの職場(本社管理部)に移って1年になる。 この職場での業務サイクルも4月で一周し、 二周目に入ることになる。そんな中で気付いてきた事、 解ってきた事をここに備忘録として整理しておきたいと思う。
①管理業務について
この一年で、自分は4分野に集約される管理業務(取引管理・ 税務・会計・事業投資先管理 ※前回エントリー参照)をとても楽しめている事が分かった。 人と人との繋がりから生まれるビジネスに、どんなリスクが有り、 どの様にヘッジ策を講じ利益を確保して行くのかを考え、 必要な税務ロジックを固め、 会計という言語を通して財務諸表に落し込む。 事業投資先に入り込んで、 管理的視点から適切な業務遂行が出来る様社内運営の構造を整えて いく。この一連の管理業務を自分は楽しんでいるし、 自分のコアとして会計を突き詰めて行きたいという気持ちは強まっ た。
一方で、管理業務を行っていて感じるフラストレーションは、 誤解を恐れずに書くと、 結局最後はいつも監査法人や税理士にアドバイスを仰がなければな らないということ。 取引の詳細やリスクを彼らより把握しているのは管理部の筈なのに 、 最終的な判断をする前には必ず彼らの意見を求めなければならない 。そんな中での管理部の役割って何?とよく考える。実態は、 分かりづらい商社の取引をそれらを全く知らない会計士・ 税理士の先生に伝える通訳、でしかないのではないか。
何でも自分の判断で決めたい、と言うつもりは毛頭無いけれど、 こんなことなら、 自分でさっさと国家資格を取得してしまえばいいのではと思うし、 総合商社の管理部にいることでこれ以上の価値を発揮出来るのか甚 だ疑問。
②英語の必要性について
税理士法人を招いての各国税制セミナーが行われた時に、 プレゼンテーターに質問したことがあったのだけど、税務・ 会計関連分野での議論を自分が英語で全く出来ない事に愕然とした 。業務で全く使う機会が無かったので、 当然と言えば当然なのだけど、 現在収益の殆どを海外で上げている総合商社に於いて、 管理部の人間が英語で税務・ 会計関連の議論を出来なくて何の価値があるのだろう。
海外に行っても(特に中国では)日本語が出来る現地職員( 僕の会社では、現地職員の事をNational Staffと呼ぶが、この呼び方には違和感を感じている)が沢山いる中で、 英語無しで業務が回っている現状を踏まえるとそれでもいい( よかった)のかもしれないけれど、 それでは自分自身に何の価値も無い。 自分が日本語で行っている管理業務は、 英語でも同レベルで出来なければ自分自身の価値にはならないのだ と痛感している。
海外に行っても(特に中国では)日本語が出来る現地職員(
③総合商社とインフラビジネスのあり方について
この一年、私が総合商社でインフラ関連ビジネスに携わる中で見えてきた事は、 今後、総合商社のインフラビジネスの持続的成長は難しいのでは、 ということ。詳細は割愛するけれど、原因として、 インフラビジネスに商社が関与する方法として①輸出仲介業務、② 入札手続きやプロジェクトマネジメント、 ファイナンス等を含む総合業務の2つが有る中で、①② の両方で総合商社がプレゼンスを発揮出来る機会が少なくなって来 ているという内部的要因に加えて、 インフラビジネスでの日本という国自体の存在感が薄くなって来て いる等の外部環境要因が挙げられる。
また、個人的に、 もし総合商社がインフラビジネスで大きな利益をあげる事が出来た としても、そのことに対して日本では抵抗感が強いのではないか、 と感じている。実際にモノを作っているメーカーならともかく、 モノも作っていなくて何をやっているかよく分からない総合商社が 「ベトナムで発電所を建てて50億利益を出しました」「 インドで鉄道敷設して100億儲けました」って、 何となく違和感を感じてしまう( この思いは入社以来強くなる一方)。 利益を生めない上に社会貢献的イメージが強いとなると、 総合商社のインフラビジネスは、 抜本的なビジネスモデルの変革が無ければ、 最終的にCSR的な位置付けに落ち着くのではないか、 と感じている。
プロフィールにも書いた「 インフラ開発は最もフェアな途上国援助」 という気持ちは今も変わらない。ただ、「援助」はあくまで「 援助」で、厳密には「ビジネス」とは違うのかも知れないな、と。
「ビジネスを通しての途上国貢献」、 という視点からは正直ズレを感じている。
④自分は環境に影響されやすい
言葉通り。
こんな事を感じながら、2010年はあっという間に過ぎました。
①②③④全て、自分にとって大切な気付き。
熱い思いと冷静な思考を以て、この現状を打開すべく対策を打ち、 前に進んで行きたいと思う。
imayu
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Ichigo-Ichie
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Profile
HN:
Imayu
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/05/13
趣味:
ドラム・筋トレ・読書・旅行・絵描き・マグカップ収集 etc...
自己紹介:
英語偏差値30の高校時代を経て、カナダ東海岸、St.Thomas Universityに留学。政治科学と人権学を専攻。専門はアフリカ人権問題とドイツ政党政治。2009年4月付けで、某財閥系総合商社へ入社。
先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。
''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
Watch your actions: they become habits.
Watch your habits; they become character.
Watch your character; for it becomes your destiny.''
※メール→imayu_canada[at]yahoo.co.jp(ブログ用)
先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。
''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
Watch your actions: they become habits.
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Watch your character; for it becomes your destiny.''
※メール→imayu_canada[at]yahoo.co.jp(ブログ用)
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