忍者ブログ
英語偏差値30からカナダ東海岸St.Thomas Universityに留学。卒業後2009年4月、某財閥系総合商社へ入社。
2025-041 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 prev 03 next 05
21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

土曜日の夜7時から10時まで、
久々に友達とバンド練習をやってきました。

曲は特に決めずジャムるのみ。
それでもだんだん皆の呼吸が合ってくるのが心地良かった。

友達の撮ってくれた写真でダイジェスト版をお届けします。






自分の世界に入っていたヒゲ面の彼(左)。          イケ面マーティン君(右)。  




 

                 
                               キレの良いカイル君。







こいついい顔するな~。













           
                                       初登場Imayu。







           
            企画者のマップル君。







真っ直ぐな美声を響かせてくれたH君。






    
    更に自分の世界に入っていた真ん中のヒゲ面の彼。







         


と、本当に気持ちの良い時間を過ごしました。

やっぱ一眼レフはすごいな~。実際に見るよりも鮮やかに撮れるな。

また近々集まります。

さて、学校もあと残すところ2週間。ガンバろー!!!
PR

Dean's Student の仲間入りだい。
(優等生)



初めて載った^^
Dean's List。
去年の成績の平均がA-以上(GPA3.7以上)だと
Dean's List(優等生リスト)に登録される。
載った人は年1回あるディナーに招待される。

木曜日はそのディナーの日でした^^

とは言っても、会場には300人位いて、
俺の大学の総生徒数が3000人ちょっとだから、
10人に一人はDean'sに載る計算になる。

そう考えると別に凄い事じゃないのかもしれないけど、
1年の頃からGPAが0.05点とか、0.01点とか、僅かに足りず
(日本の5段階評価みたいなもの。AとかBの文字成績と比例する)
Dean'sを逃し続けてきた俺にとっては感無量なわけで。

しかも、政治科学部4年からは俺とマー君のみの抜擢。
政治科学は他の教科と比べてもキツいと評判なので、
この専攻でDean'sに載った事は大きい(ということにしておこう)。
卒業までに1回でも取れて良かった。笑

パーティの後2人で、「オー!!お前もか!!!」とニヤニヤし合った。笑
仲良しの教授と3人でしばらく将来の話をして、めでたく解散。

ディナーも勿論美味しかった。
変な花の乗ったサラダに、
チーズで包まれた鶏肉とジャガイモ。
あと苺のムース。
学校のカフェテリアで作るディナーなので、
レストランとはもちろん比べられないけど、
タダメシ、という事もあって美味しかった。
(花まで美味しく頂きました。ヒャハッ)

ちょっと遅れて行ったのであまり席が空いておらず、
近くで見かけた顔見知りのベン君の隣へ着席。
彼はスワジランド人の奥さんを持つ人類学専攻4年生。
もともとコンピューター系の技術を勉強していて、
仕事でアフリカに行ったきっかけで人類学へ。
アフリカのHIV・AIDS事情から経済格差まで、
面白い話を沢山聞けました。
(スワジランドは、HIV感染率世界一。国民の30~40%がHIV感染者。)

しかも彼の奥さん、
ワシントンはWorld Bank(世界銀行)に勤める超ツワモノ。
これまた普段聞けない面白い話が沢山聞けました。

反対側に座った女の子も可愛くて(!!!)、
非常に有意義な時間を過ごすことができました。

※去年Dean's入りした彼女は、今年は俺と一緒に食事に行きたかったらしいが、招待状が彼女の実家(関西のどこか)に届いてしまい、結局気付かずに今年は行けず。笑 なかなかうまくはいかんね。笑

そんな感じで満足して帰宅。

この日はちょうど、
政治科学のクラスで90分のプレゼンが終わったところで(しかも朝一)、
しかも昼には政治科学部の外部評価委員会に参加し、
クタクタだったけど、ボーっとしつつ楽しめました。
家に帰った後はぶっ倒れましたが。

てかさ、
90分は長いよ。。。マジ。。。
初めて90分のプレゼンなんてやったけどね、
口が痺れてくるよ、ビリビリと。。。
喋りっぱなしだと生徒の心も離れていくと思ったので、
15分おきにディスカッションクエッションを挟んでいったんだけど、
やっぱり疲れるよ。。。
力は付いたと思うけどその後の脱力感が凄かった。

まあプレゼン後、クラスメイトのStephanie(メッチャかわいい!黒髪&青い目!!)と
教授のBatemanが''good job imayu''と言ってくれたので良しとしよう。
こういう風に素直に人を褒めてあげられる人って良いよね。
(Imayuは褒められると伸びる)

土曜日はボランティアも行ったし、
充実した1週間だったようです。
しかし溜まりに溜まった勉強が。。。
そんな感じ。しかしこのプレッシャーが心地よい。






あ、そうそう、冬休みの予定が決まりました。
ドイツに行きます~^^一人旅^^









パジャマ。
これを見て笑えたら君も政治科学部の仲間入り。

さてと。今日はブチ切れた。
クラスに一人サルがいた。
しかも人権学のクラスに。
人権学のクラスにサルはいるべきではない。



今日の午後1時からの人権学のセミナークラス。
テーマは「奴隷制度」。
奴隷制度ってのはかつてのエジプトだとか
ローマ帝国だとかにあった歴史的な事実と、
今のアフリカでのunpaid labour(給料無し)だとか
現在4000以上いると言われているパリに住む奴隷の人達とかを含めた
現在の人権問題の両方を学ぶ。

そして、そこで背景知識を得ながら、
自分で興味を持った奴隷の現実を探求する。
インドのカーペット産業、
タイのセックス産業、
アフリカのカカオ畑の無賃金労働者
など、
みな各々の興味の向くままに研究をしています。



「世界の90%のチョコレートはアフリカの奴隷から来ている」
って知ってた?俺は知らなかった。



ちなみに俺のテーマはミャンマーの奴隷制度
イギリスの植民支配前のビルマ帝国から、
独立後現在の軍事政権まで行われている奴隷制度の変遷を見て、
これからこの国で奴隷精度が無くなりそうかどうか、
そして無くす為にどうしたらいいかを探求します。

と、クラスの説明はまた後でしよう。
そういえばまだやってなかったなぁ。



ということで本題に戻ります。これは書かないと気が済まない。

順序立てて説明するとね、
まず、今日のクラスでは、この学校では珍しく、
教授がクラスで、
卒業後のキャリアプランの講義をした
んだよね。

この学校ははっきり言って就職に物凄く弱い。
田舎だから実際の業務に触れる機会が少ないのもあるけど、
圧倒的に生徒の自覚が足りない。国柄かもしれない。

日本みたいに、会社が時間をかけて社員を育てる、
というような文化が無いから、人格、将来性云々よりも
今役に立つかどうか、スキル、経験を持っているかどうか
を重視する。

しかもここは文系の学校なので、
理系の技術系に太刀打ちできる具体的なスキルなんて身に付かない。
経験だって、自分で工夫して、率先してやらない限り得られない。

カナダに新卒採用なんて無い一方で、卒業してから
いくらでも仕事を見つけるチャンスがあるから、
(と、ここ出身の田舎者学生は思っている)
「卒業後何するの?」と聞けば、
「何だろうね。卒業してから考えるよ」と言う。

優秀な人は、奨学金を貰って
ほとんどが大学院に行く
のが現状。
(こういう人達は本当に優秀。)

本当に多くを学べて、人間的にも最高に成長できる学校なのに、
将来のキャリアプランを考える、という点については、
褒められるところは全く無い。
こればっかりはハンデが多い中でも、自分で切り拓かないと。

そんな感じで、1時間半の授業中1時間くらいかけて説明した後、
教授が一人一人にこれからどうするかを聞いていった。

みんなテンションガタ落ち。
予想してたけど、どれだけみんなが将来を考えていないかが分かる。
自信を持って将来の事を語った人、聞いていた中では一人もいなかった。

''I think I'm going to law school...''
(ロースクールに行こうと思ってるんだよね。。。)

''Did you prepare the application form already?''
(もう申し込みの準備はしたの?)

''not yet...''                        ''Do it now.''
(いや、まだ)                    (今すぐやりなさい)

こんなハッキリしないやり取りが20人ほど続く中、
俺の順番が来た。

俺の心の声
『あ~、嫌だなぁ。Trading Companyって言うの。
お金の為、とか思われるんだろうなぁ。人権学のクラスだし尚更。。。』


「卒業後は、僕は貿易会社で働く事になるよ」

教授「ほ~、じゃあビジネスに行くんだ?」


この時点で、教授の目で、俺がお金儲けをするんだな、と思っているのが分かる。

「う、ビジネスだけど、発展途上国でインフラを整備する仕事をするんだ」

教授「お~、そうなんだ。じゃあ人権と繋がっているんだね」


と、まあこんなやり取り。
教授でさえイメージを持ててないんだもんなぁ。

まあこんなものか、と思って話し終えようとした瞬間、
俺の斜め後ろに座ってた友達(?)が、












''you are working there for money, aren't you?''
(お金の為にそこで働くんでしょ。)
*非常に皮肉っぽく、ボソりと呟いた

















は!?










こいつ今何て言った?
お金の為?バカかこいつは。

俺がどれだけ考えて、悩んで、苦しんで
この結論に至ったのかを知ってるのか。

俺が去年の9月から、
こいつが毎日目の前の宿題で文句を言っている間に、
一日1時間毎日ずっと将来の事を考えてた事を知ってるのか。

この夏に最高に落ち込んで、
食欲まで無くなる位ストレス感じながら
毎日東京を走り回ってたのを知ってるのか。

給料の事なんて考えた事が無い。
それなりの生活ができて、親に恩返しができて、
周りの人に迷惑掛けないくらいのお金があればいい。
それは一生懸命働けば付いてくるものだろう。






お前に何が分かる!!!!!!!!!!!!!!!!!




冗談じゃない。
カナダの田舎から出たことも無く、
卒業後に大学院に行きたいからクラスの内容を簡単にしてくれ、と
人前で、平気で教授に頼むようなサルに何が分かるのかと。

あっっっっっっっっっっったまきた!!!!!!!!!!
答える必要も無いし、言っても分からないと思ったので
俺は無視したけど、友達の話では、クラスの後ろの方では
この発言にザワついたらしい(俺は一番前に座っていたのでわからず)。

実はこの人、去年クラスが一緒で結構話もしてた。
良い人だな~、とも思ってたし、人の意見も良く聞く人。
でも上記の様な事が何度かあったから、人前で神経を使う、
という事に少し欠けてる人なんだろうな、と思っていた。
それだけで特に気にも留めていなかった。

だからおそらく今回の発言も、彼女がいつもの調子で言った事なんだろう。



それでも許せない。
むしろ哀れな気持ちになった。



なぜなら、St.Thomas Universityも含めた
リベラルアーツの大学の教育の最大の目的は、

1.幅広い視点を学ぶことによって視野を広げる
 物事に対する偏見、ステレオタイプを無くす

2.クラスでの議論を通して、色んな意見を聞いて、
 自分中心で物事を考えないようにする

3.物事を理由付けて考え、説明できるようにする

というような、人格形成に関する事が中心。
実際に教授一人一人がそれを意識しているのを感じるし、
何より自分がグングン成長できているのが分かる。

それなのにこの有様。
こいつは四年生。


こいつの発言は、

ステレオタイプに溢れ、

自己中心的な考えに基づき、

理性の欠片も含まない。


留学生の半額とはいえ、
毎年50万も払って受けてきた教育の結果がコレ。
あ~もったいない。かわいそうに。
本人はもちろん自覚していないんだろうが。



頭来たね、久々に。

でも、俺はある意味、カナダの田舎と日本の将来に対する
姿勢の違いにカルチャーショックを受けたのかも。

どっちが良い、悪い、なんて決める事はできないけど、
長い目で見てキャリアを考えているカナダ人もいるからね。
出来る事は後悔しないように出来る限りでやっておけば良い。

そうやって決めた結果なら、ロースクールでも、大学院でも、
将来どうするの?っていざ聞かれた時に、自信を持って答えられる。
その「自信」なんて、人目見れば分かる事だから、
クラスの95%以上の人は、
将来の事について全く考えていないのが分かった。



それにしても、今更こんな自己中心的な発言を聞くとは思わなかった。
人権学のクラスだったから尚更。
一年生だったら、まだ分からない事が沢山あるので、
失礼な発言があってもまだ可愛気があるし、そこから学ぶこともある。

4年も留学生をやっていれば、国際人的立場から、
何を言っていいのか、悪いのかくらいの区別は付く。

同じ環境にいても色んな人間がいるなぁ、と思いつつも、
どうしようもない人間もいるんだな、とも思い、少し悲しくなった。



サルはバナナでも食ってろ。



いつもの事だけれど、
また彼女とケンカをしました。

ケンカといっても、「お前ムカつくんじゃい!!!」とか
「あたしのプリンはドコなのよ!!!」みたいなシリアスなケンカではなく、
まあよくある、世間話をしているうちにお互いの専攻の話に傾向していき、
そこから派生して、世界だったり政治だったり
宗教だったり生き方に対しての主張がぶつかる。

そしてバックグラウンドが違うので、
もちろんお互い一歩も譲らず、
同意するところまで至らず。

今回は宗教ネタ。
彼女の専攻は人類学と宗教学。
俺の専攻は政治科学と人権学。

違いすぎるので衝突します。もちろん。
特に、宗教に対して批判的な自分とは(経験、知識含めてね)。

宗教なんてのは、「批判的」に考えただけでも「否定的」と取られてしまうくらい
センシティブなトピックなので、俺も彼女以外とはあまりこの話はしません。

さて、彼女のブログに彼女の主張が書かれていました。
だから、コントラストの意味で、俺も少しだけ書いておこうかな、と。
後から書くと、相手の主張に対して批判的になってしまうのかもしれないけど、
おそらく彼女の考えは沢山の人にシェアされている考えだろうと思うので、
政治科学に対する誤解を解く意味で、質問形式で考えたいな、と。

よく聞かれる質問を扱います。



Q1: どうして政治「学」じゃなくて、政治「科学」なの
   政治は「科学」じゃないでしょ

本当によく聞かれる。「学」、と「科学」、の違いは、前者は、事実を学ぶことであって、
後者は、物事(の因果関係)を仮定し、検証し、一般化(Theorize, Generalize)し、
物事を予測すること。


政治の予測なんて完全に不可能でしょ?と言われる。うん、その通り。
だからこそ、政治的リーダーの性格、民主主義だとか共産主義の傾向、
それが人に与える影響、歴史的イベントの影響、その原因、などなど、考えられる
あらゆる角度から物事を関連付けて予測する。

角度が増えれば増えるほど、予測する時の「例外」(exception)が減り、
精度の高い予測が可能になる。

政治科学の「科学」は、事象を学ぶだけに留まらずに、
その事象を関連付けて未来を予測してやろう、という野心、気概を含む。

だから、政治科学の授業では、事実を知っていることが前提で話が進む。
教科書はあるけど、授業の前にその内容を知っている事が前提。
その内容を使って、自分がどう思うか、これはどこに繋がっているのか、
お互い主張し合って、「例外」を指摘しあって、一番説得力のある結論に達する。

もちろん結論が出ない時の方が多い。
それでも、各個人が持っている考えは、
その議論を通して間違いを指摘しあった結果、
精度(説得力)が高まる、と言っていいと思う。



Q2: 政治科学の目的って何?なんで政治科学やってるの

未来を予測して、問題を未然に防いで、より良い世界を創るため。

これはちょっと俺の考えに近いな。
でも、因果関係を発見して、その上で何をするのか、で言ったら、
こういう結論に達する人って結構いると思う。

上記の「科学的」アプローチで、因果関係が分かる。
そうしたら、Aが起こったらBが起こる傾向がある。って繋がりがわかる。
Bが悪いことだったら、Aが起こった時にどうすればBを防げるか。
Bが良いことだったら、Aをどう起こせるか、起こったときにBにどう繋げるか。
そんなことができるんだよね。

例えば、経済が混乱していて労働階級の人達の不満が溜まったとき、
自国にいる少数派民族に責任を押し付けて、のし上がろうとするリーダーがいる。
ヒトラーだ。

もし今世界のどこかで、経済が混乱していて、労働階級が沢山いて、
民主主義で(爆)、民族のバラエティが豊富な国があったら、
ナチズムの台等の懸念がある。

ホロコーストなんて二度と起こしちゃいけない。それは事実。
だから、それを防ぐ方法を考える。

1997年のインドネシアもそう。
民主主義と資本主義が導入されてアジア通貨危機が起こった結果、
人口の5%でありながらインドネシア経済の90%を掌握していると言われる
華僑
の人達への不満が強まり、5000人近くが亡くなる動乱が起きた。
国会内での混乱も強まり、スハルト大統領は辞任。
ヒトラー現象が政治的リーダーのいない民間レベルでも起こることがわかった。

アジア通貨危機を予測する事は難しかったけど、
発展途上国でこんな事が起きないように、どうすればいいのか考える。

国連の創設なんてのは、過去から学んだ結果
として見やすい(その中にも問題は山積みだけど)。

こうやって、悪いことはその原因を探って防ごうとする。

いい事で言えば、環境問題。
どうして環境問題を意識するようになったのか、
どうやったら人がもっと環境を意識するようになるのか、
どうすれば国がもっと環境を大切にするようになるのか、
考えに考えた結果、京都議定書の、
CDM(Clean Development Mechanism)なんてのが出来た。

「結局、人は昔から自分の欲望で、国家は国益で動く」
(真のモラル国家なんて存在しない)
ということを過去の検証で学んだから、国益+環境保護の両面を満たす
システムを考え出した。実際に排出権取引は環境保護に役立っているし、
これからも長い目で伸びていく。

そして今年から、国連が排出権承認のハードルを厳しくした。
国益、利益を考えて、より安く、より簡単に取引をしようとする会社が増えるから、
ハードルを上げて審査を厳しくしよう、という考え。

歴史の因果関係を見て、楽観的、理想的に、「人はよい生き物だ」なんて
考え方をするのではなくて、私益と公益をどう結びつけるか、
そういう実践的なことができる。
(もちろん、楽観的、理想的な考え方をする学者も沢山いる)

こうやって、政治科学は、未来を創るお手伝いをする。



Q3: 政治なんて、所詮地図の上から世界を見てるでしょ
   そこに暮らしている人のことなんか考えてないでしょ

ワンピースのロビンちゃんの台詞をパラフレーズ。
そうだね。これは全く否定しない。
前のエントリーで書いたように政治科学にはすさまじいドライさがある
そういう時は、俺も政治科学が心底嫌になる。

1994年のルワンダ。他民族国家でお互い対立していたし、
その時国のリーダーが暗殺された。それを引き金に、
フツ族によるツチ族10万人の大虐殺が起きた
国連があったにもかかわらず全く役に立たず、
駐留していた諸外国はさっさと撤退。

こんなイベントでさえ、「10万人が死んだんだ。」
「原因は国連の問題と外国の撤退だね。」
なんて堂々と(当たり前の)議論をするのにはうんざりする。

このマイナス面。
俺はこのドライさが嫌で、人権学を取ってる。
その地に住む人の悲しみ、苦しみを一番身近に感じる学問だから。
政治の闇の部分を痛い程感じる。そして、
自分には何ができるのか、何をすべきなのか、が見えてくる。
政治学のドライさ―人権学のシンパシー、でバランスを取ろうと思ってる。

俺はこうやって折り合いを付けてるけど、
どうやってそうするかは自分次第。
付けないでのん気に政治を勉強する政治フリークもいる。
そういうやつは俺もダメだ。

この質問に対して、一つだけ言っておきたい事もある。
「世界を地図の上から見ている」のは国際関係学、
政治科学そのものではない。

政治にもいろんな次元があるわけで。
文化、社会、政治システム、民族、
性別、法律、宗教、経済、国、心理、
社会の枠組みに当てはまるものはほとんど扱う。

このうち「国」を扱うのが国際関係学。

文化、社会なんてのを見ていくと、
「どうして今昔と比べて人々は地域コミュニティに参加しなくなっているのか」
なんて質問を考えたりする。
地域コミュニティに参加しなくなる→
人と人との繋がりが少なくなる→
人々の信用の低下→社会の不安定化
こんな質問にも答えます。

どうして人間同士の信用が減っているのか?
その悪影響は何か?
どうしたらそれを防げるのか?

この質問に答える時、
政治科学は、その地方の文化、デモグラフィ、
人々のライフスタイル、あらゆるところに仮説を立てて検証します。
彼らが一日のうちにどれだけテレビを見て、
いつどんなコミュニティに参加して、
それらに対してどう考えているのか。
できるだけ細分化して考える。

完全に「個人」の生活にフォーカスを置く事なんて出来ないけど、
(そういうことはエスノグラファーにお任せします)
これは、地図の上から人を見ているの言えるのだろうか


それは違うと思う。
他の学問にもいろんな次元があるように、
政治科学にも色んな次元があります。

政治科学、その他の学部の生徒達が避けるように、
Over Generalizationは危険。



Q4: なぜ政治科学部の人達は民主主義万歳なの

政治学者にも民主主義反対の人はいるよ、沢山。
確かに民主主義万歳の人も沢山いるけど、そうじゃない人も沢山いる。
プラス、政治科学を勉強していない人は、民主主義=資本主義、と捉えがち。
違う。

1917年のロシアの10月革命。
血族のみでロシアの政治を完全に掌握していたTsar王政は、
シベリアに追放されていたレーニンが帰ってきたこと、
第一次世界大戦で大失敗したことによって潰れた。

これは、ロシア人の大多数の人が、
Tsar王政に不満を持っていて一致団結したため。
大多数の人の意見が通り、その結果、
ソビエトの社会主義国家が出来た。
ソビエト連邦は、民主主義のマニフェステーションだと言える。

社会主義でも資本主義でも、民主主義はありえる。
ただし、ヒトラーも民主主義によって生まれた。
レーニンの後にロシアで合理主義的大虐殺を行った
スターリンも民主主義を基にして生まれた。
民主主義がいつでも良い、なんてことは絶対にありえない。

民主主義はいつでも良い、なんて思っているのは
一部の欧米の人達、プラス、何も考えてない人達。
冷戦を知らない世代の自分達は特に、
民主主義=資本主義という意識を持ちがち。

でも実際にそうではないし、
ただただ世界がその流れにあるだけであって、
政治科学者みんなが民主主義が良い、
と思っているわけではない。



と、政治も色々あります。
政治って、知ろうとしないと全く分からないわりに
常に身近にあって感じるものだから、誤解を生みやすい。

長くなり過ぎました。
続きはそのうち質問が集まれば。

Imayuです。
実に久しぶりの更新。
先週末も更新しようと思ったのだけど、
宿題の山で落ち着いた時間が取れず、
結局ココまで来てしまいました。

随分時間が空いてしまったので、
その失われた時間のオーバービューを。



8日・・・







カナダの祝日、Thanks Giving Day (感謝祭)、
カナダでの学生最後、ということでターキー(七面鳥)を焼いてみました。
7キロくらいの鳥で30ドル。
中にはバターライスを詰めて、オーブンで約7時間。。。
7人くらい友達を呼んで貪りました。
めためたおいしかったです。



さて、そんな事をしているうちにコンピューターラボで
尊敬するマーク君と遭遇。

お互い政治学部4年生で将来の事を熱く話し合いました。
彼は大学院に行ってカナダの政治を追求し、
カナダにとって最高の政治システムを見つけ出したいらしい。
(イギリスとの関係を完全に絶った共和主義がいいんだと。笑)

セイント・トーマス大学みたいな文系大学で、
俺みたいにビジネスに進む人間はあまり多くないらしく、
将来楽しみだね~、面白そうだね~、と喜んでくれた。
凄くうれしい。俺が常に上を向いて行けるのはマークのお陰でもある。



そして、教授にも報告

大学院に行くものだとばっかり思っていたであろう例のウクライナの教授。
ちょっと怒られると思ってビクビクしながら行ったんだけど、
本当にうれしい言葉を貰った。この時の先生の目、声、忘れられない。

''We are all here to improve you. 
All of our programs are to make you better.
So, if that is the best result for you, that's the best one for me too.
Congratula
tions!!!''

(私たちは全てお前をより良くするためにここにいるんだ。
我々のプログラムはすべてお前を成長させるためにあるんだ。
だから、お前が得た結果がベストなら、それは私にとってもベストだよ。
おめでとう!!!)
 
こんな言葉まったく予測してなかった。
絶対に、「そんなコロコロ気が変わってどうする。
まだまだ十分な努力をしてないじゃないか。」なんて言われると思った。
(まあその時はその時で口答えする準備もしていたけど。笑)

考えに考え抜いた末に至った結果だって事を説明したら
本当に喜んでくれた。握手してくれて。うれしかったなぁ。
俺は、本当に出会う人に恵まれてる

クラス内でも、ふと日本企業の形態を話す機会があったり、
学校内で沢山おめでとう、と言われた。本当にありがとう。



さて、そんなImayu、内定を貰ったからと言って
自分の力そのものが上がったわけではなく
 苦笑
ミニチュア国連のクラス(これからは正式名称のModel UNと書きます)では、
教授に、''YOU NEED MORE PROJECTION!!!''(自己表現が足りないんだよ!!)と
叩かれ、毎週へコんでます。

スピーチをした後にクラスメイト全員で褒め合いっこ、ダメ出しをするんだけど、
俺はいつもスピーチのイントネーションが足りない、と言われる。
自分では相当強めに言ってるつもりなんだけど、やっぱり弱いんだな。

これを、俺の日本文化のバックグラウンド、
母国語のせいにするのは簡単だけど、
そうしちゃったら成長できないからな。

このクラスは、
「常に交渉の場にさらされ、その中で生き残る外交官になるためのクラス」
と教授が言った。
だから、ここで言い訳せずにもっと頑張ろう。
と言いつつも壁を感じつつありますが。まだまだ。。。ムムム

他のクラスではプレゼンの嵐です。
今月だけで4つプレゼンがある。
モデルUNのクラスのお陰で、
他のクラスのプレゼンなんてどうってこと無いんだけど、
人前で話すいい練習にはなるね。



あーそうそう、




ポルシェを買ったよ。カレラ911。笑
食料品売り場に置いてあって、一目惚れした。
一目惚れしたくせに20分くらい迷って買った。14ドル。
リビングのいいアクセントになってます。(兼飴入れ)



モデルUNの懇親会もあったな
学校ではみんな普段政治の話ばっかりしてるから、
レストランで見る姿はまた違って新鮮だった。
普段超頭いいのに、
ピザを二枚丸ごと食べつつダイエットコークを頼むという
矛盾を堂々とかましてくれたグラント君は輝いていた。



そして今日の夜ゴハン



鮭のクリームフェットチーネ。いいだろ~^^

そんなImayuの今日。
Calendar
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
Profile
HN:
Imayu
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/05/13
趣味:
ドラム・筋トレ・読書・旅行・絵描き・マグカップ収集 etc...
自己紹介:
英語偏差値30の高校時代を経て、カナダ東海岸、St.Thomas Universityに留学。政治科学と人権学を専攻。専門はアフリカ人権問題とドイツ政党政治。2009年4月付けで、某財閥系総合商社へ入社。

先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。

''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
Watch your actions: they become habits.
Watch your habits; they become character.

Watch your character; for it becomes your destiny.''

※メール→imayu_canada[at]yahoo.co.jp(ブログ用)
Blog Ranking
Bar Code
Search
Interests












 







Visitors
"Imayu" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP @ SAMURAI FACTORY INC.
忍者ブログ [PR]