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英語偏差値30からカナダ東海岸St.Thomas Universityに留学。卒業後2009年4月、某財閥系総合商社へ入社。
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今、上海でこの記事を書いている。

2013年11月から、上海に拠点を置くグループ会社に、管理部長/CFOとして出向している。ブログで書いている通り上海には何度か出張で来ているが、その際毎回関わってきた会社、東京から見た''現場''への出向だ。産業機械の販売•メンテナンスを行う会社で、抱えて来たミッション+@を限られた期間で達成すべく、日々格闘している。

中国で年末を過ごすのは初めてで、西暦上の年末の中国がこんなにも慌ただしくて(休暇は1/1のみ)年末感が無いとは思わなかった。
すっかり遅くなってしまったが、2013年の反省/2014年の抱負を記しておきたい。

                        

<昨年の振り返り>
2013年は、業務で言えば、自分がこの会社で蓄積してきたものを確認する1年だった。2013年になってしばらくして赴任の話が持ち上がり、残された期間で自分の蓄積して来たノウハウを部に放出することを強く意識して業務を行う様になった。
担当事業会社を歴史から振り返って分析して纏めて発表したり、誰も手をつけてこなかった会計•税務整理を行い書類に纏めたり、後任•後輩に業務の進め方を引継いだり、自身の知識、経験を形に残すことが多かった。

私の担当する産業機械の定義は非常に広く、建設•鉱山開発に用いられる巨大ショベル等の大型機械から部品を作る工作機械、農業機械まで事業領域に含まれ、夫々の事業を異なった会社を通して運営しており収益モデルも異なるが、これだけ多くの事業モデルを担当し、そこから派生する会計•税務•各種リスクの検討点含め事業への理解を深める事が出来たのはとても幸運だったし、それを形にして後任に残すことが出来たのは嬉しい。

またプライベートでもとても嬉しい出来事があった(一方、2013年のエネルギーのかなりの部分をそこに注ぐことになったのだが)。
2013年は、個別目標として以下を設けた。夫々の結果と反省。

1.目線を上に向ける→下の『目標管理』に組み込んだこともあり、常に意識し、業務を行う上で習慣化されてきた。

2.目標管理・スケジュール管理を徹底する→『定性目標』『具体目標』を毎週設け、反省結果を赤ペンで書き込み次週の目標に反映させる運用としたが、日々の改善を促す意味でこれは非常に有効だった。今後も継続する。

3.マラソン、ドラム、ダイビング、読書、TOEFL iBT→マラソンはハーフのみ上海で実施(自身の赴任その他事情により断念)。ドラムは毎月レッスン実施。赴任後はバンド活動。ダイビングは久米島にてライセンス取得。これは色々計画してくれたパートナーに感謝。読書、TOEFLは実施出来ず。言い訳はしたくないので、これは素直に反省。


<2014年の抱負>
会社が比較的小規模なこともあり、私の所属する管理部は、財務会計から人事、総務まで営業以外の全てを担当している。私自身の裁量も一気に広がり、事業経営に大きな影響を及ぼすポジションに就くことが出来、毎日がとてもエキサイティングで楽しい。赴任して2ヶ月経った今、見えて来た事を踏まえて以下を2014年の目標とする。


①最後まで自分自身でやりきり、結果を見届けること
こちらに来てまず戸惑ったのが、一つの事に対して皆が違うことを言うこと。在庫状況や通関ひとつ取っても、とにかく皆が違うことを言う。6人に聞けば6人が違うことを言う。いつまでたっても真実に辿り着けず、解決策を出すのに異常に時間が掛かる。これが中国特有の事情なのかは分からないが、そんな中で大切だと認識しているのは「最後まで自分自身でやりきり、結果を見届ける」こと。不確実性の中自ら解決策を見い出し、その結果を最後まで見届けて検証すること。勿論全部自分が担当者としてやっていたらすぐに回らなくなってしまうので、部下に任せるところは任せつつも、ハンズオンで課題に取り組む。


②現場に行くこと
私は、産業機械事業は現場と本店(東京)の感覚の乖離が最も大きい事業の一つである、と東京で言い続けて来た。日本の産業機械は安価で高精度な加工により戦後より競争力を高め、各商社もその流れに乗って事業を拡大して来たが、所謂「トレーディング型」から「事業投資型」に事業モデルがシフトして行く中で、かつて自らが商品を取り扱っていたものが別会社に外出しされ、事業運営のスピード感の乖離が大きくなっていると感じている。特に産業機械という、一台当たり数十、百万円という総合商社が扱うには小規模な商品であり、本店と現場の乖離は更に広がる一方であると思う。

現場に赴任してその感覚は間違いでは無かったと感じているが(現場は少なくとも東京の5倍速以上で進んでいる)、その中では更に現場と本社の乖離があることが分かった。現場で何が起こっているのか、どんな商談•交渉を経てどんな機械がどの様に納入され、顧客にどう使われているのか、という一連の流れを理解せずに有効な施策等考えられるはずが無いし、説得力が無い。従って、営業部には無理を言ってでも、現場には出来るだけ(少なくとも月一で)行く様にしたい。この2ヶ月間は腰の重い管理部長になってしまったので、反省。。


③とにかく、結果を出すこと
これに尽きる。テラモーターズの徳重社長が仰っている、不確実な状況下現地の人を巻き込んで結果を出すことが正に求められていると思う。私が日本から抱えて来たミッションなど、実はごくごく一部でしかなく、他にも注力して取り組むべき課題が既に山程ある。これらの課題にハンズオンで取り組んで、とにかく、限られた期間で結果を出すこと。結果にこだわる。

※その他
・読書:1冊/週、TOEFL iBT受験
・中国語 HSK○○級→講師と相談後、更新
・フルマラソン出場(1人でも)
・上海でのライブ活動 1回/Q 計4回


明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い申し上げます。



imayu
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もうすぐ2012年が終わろうとしています。

今年も皆さんには大変お世話になりました。
仕事でもプライベートでも、あらゆる面で色々な方に支えられて走り抜けてきた1年間でした。
自分にも周囲の方々にも正直に、裸の自分で勝負してきました。

そんな中感じている2012年の反省を踏まえ、2013年の抱負をここに簡単に記載しておきます。
2013年は、自分にとってとても大切で、そしてとてもしんどい、けれども楽しい一年になると思います。

2012年に皆さんに沢山甘えさせて頂いた分、恩に報いることが出来ればと思います。
2013年もimayuを宜しくお願い申し上げます。



       


【日々の目標】
・目線を上に向ける

担当として目の前の業務をこなすところから、2012年はグループ新人へのプレゼン、他部局への研修、部内フィードバック、タスクフォースや中国・シカゴ出張等、より部内外へインパクトの大きな仕事が回ってくる様になり、また上席からのポジティブなフィードバックも増えてきた中で業務に対する手応えを強く感じていました。

その一方で、いつの間にか自分のパフォーマンスを同期や後輩と比較して慢心していたり、上席の発言の意図や考えに思いを馳せること無くプレーヤーとして突き進んでいました。

業務で結果を出すのは当り前、+@として上席が何を考え、どんな意図でどんな発言をしているのか良く考え、一つ上の目線で物事を捉える癖を付けたいと思います。その為にも上司とのコミュニケーションを細目に取り、ちょっとした話をするチャンスを逃さず拾っていくことを心掛けます。 

・目標管理・スケジュール管理を徹底する
恥ずかしいことですが、2012年を振り返ってみて「今年はこれを達成した」「これだけはやり遂げた」という確信が殆ど有りません。2012年始めに立てた目標もいつの間にか曖昧になり、年内見直すことも無く気が付くと殆ど未達成のまま2012年が過ぎてしまいました。

これは、そもそもの目標設定がズレていたことと、2012年中に目標を再確認することを怠っていたことが大きな原因だと考えています。会計・税務の資格も、実務に直結することが実際は多くない中で勉強のモチベーションが下がっていったこと、断片的な知識の積上がりという問題意識を途中で再確認すること無く1年間を走ってきてしまいました。

2013年は同じことを繰り返さぬ様、毎週やるべき事を『定性的な行動目標』と『具体的な業務・知識面での目標』で2本立てし、それらを達成する為のスケジュール管理を徹底し、週末に達成状況を確認し軌道修正することで、『目標を立てる→達成する→それを見直して次の目標を立てる』、のサイクルを習慣付けたいと思います。

2本立ての目標は現時点では設定しません。細かい目標達成の積み上げの結果として、大きなものが見えてくると思います。


【その他細かいこと】
・マラソン
ハーフマラソン大会出場、合宿の実施、フルマラソン大会出場を、年間スケジュールを作り仲間と共に達成します。
 
・ドラム
月1のレッスンは、どうしてもスケジュールが合わなかった12月を除き継続出来ました。
思考の幅も広がりましたし、レッスンは継続します。加えて、レッスンの際により細かくメモを取る様にします。
 
・ダイビング
2012年は初めてスキューバダイビングを体験しましたが、自分の気持ちを如何にコントロールするかが大切なのだと知りました。業務で役に立つ局面が多く有ると思いますし(特に僕の場合は)、単純にもっと新しい世界を知りたいという気持ちから、今年はダイビングのライセンスを取得します。

・読書
読書量は以前より増えましたが、週1冊の目標は達成出来ませんでした。2013年は、上記の目標管理・スケジュール管理を徹底する中で、必要な知識に関係する書籍を少しずつ読み進める様にして、細かい読書を習慣付けたいと思います。


imayu / なんとか2012年にUP!

 

こんにちは。GWですね。

先週は新人が配属され、いよいよ新たなチームの発足となりました。新人歓迎会の後どうやって帰宅したのか何故か覚えていないのですが、自分が先頭に立って新しいチームを作って行くのだという意識が高まりました。
私が一年指導役を務めた新人も、2年目になって早速私を色んな意味で刺し始め、頼もしい限りです。今年度は新人指導役から外れたのですが、チーム内では既に上から数えた方が早い年次。若手に対する影響という意味では昨年度よりも責任が重く、見本となる様な背中を見せて行きたいと思います。



        


 
さて、今回のテーマは海外事業投資先(中国)でのHRM。

私の担当している営業部局は、事業投資先管理を中心に行っており、管理部の担当である私も、各社とは頻繁に遣り取りをします。特に決算期は、本店でのタイトなスケジュール・業務水準に対応してもらう為毎日連絡を取り合い、各社の決算プロセスをフォローしていきます。そんな中、とある海外事業投資先から嫌な知らせが飛び込んで来ました。「経理担当が辞めた」と。
 
この事業投資先は中国にあるのですが、中国は人材の流動性が激しく、雇った人間が数ヶ月、早い時は数週間で辞めてしまうことが多々有り、会社の戦力となる人材が育たない、人員のやり繰りが大変だというのが中国展開する日本企業の共通の悩みとなっている様です。これは、①経済成長真っ只中の中国で企業間の人員の奪い合いが激しいこと、②中国人の仕事に対する姿勢としてやりがいや意義(定性面)よりも給与や待遇(定量面)を重視する傾向にあること、③日本企業的な一つの企業で長く働くという慣習が薄いこと、等色々な理由があると思いますが、これが現実としてある以上、対策を打って行かねばなりません。

そして、これは個人的な意見ですが、経理・会計周りの業務は、(本来は良くないのですが)その会社の希望や事業特性に応じて社内システムを独自に開発しカスタマイズ化されていることも多く、社員の教育に時間が掛かり辞められた時のインパクトが大きい。そして経理・会計は一般的に汎用性の高いスキルとして捉えられ、人材の流動性は益々高まると考えられ、特に早急な対策が必要と考えます。
 
対策としては、①社員が辞めない様な社内制度を作る、②いつ辞められても大丈夫な様に業務を整備しておく、の二通りが考えられると思いますが、経理・管理関連業務については、上記の通り業務の独自性の理由から、①の対応と採って行くことが必要であろう、と考えています。具体的には、例えば雇用契約を3年間と決めて給与の一部分は契約満期時の後払いにする、昇進の為に必要なタスクを明確化する、等。
 
ただどうも、日本企業は①についての定量的・具体的な話はどうも苦手で、「働きがいのある会社にするにはどうしたら良いか」「社員のモチベーションを維持する為には社内教育制度を充実させる必要があって・・・」等、人情的なフワフワした議論がなされることが少なくない様に思います。個人的には、中国人は自分の欲望に正直なのだから、会社の定性面の強化を議論するよりも彼らをある程度無理矢理繋ぎ止めておく様なドライな制度を短期的には導入する必要があると考えています。経理・管理周りでは、②はその次かな、と。
 
昨年の中国出張時に、弊社連結決算の概要及び各業務の詳細を事業投資先の新入社員に丸一日掛けて教えたことがありますが、その際は元気に「頑張ります!」と言いながら、業務に関する質問も積極的にする等かなり好印象だったにも拘らず、結局一度の四半期決算を終えてあっさり他社に引き抜かれて辞めて行きました。しんどい時間を共有し、ある程度信頼関係を構築出来たと感じていた所だったので(しかも美人でした)、これはショックでした(苦笑)。自分は中国の事を分かってないなあ、と。
 
 
と、事業投資先でのHRMについては、その国の労働市場の特徴を踏まえて会社の定性的・定量的仕組みを作って行く必要があると思います。特に中国はその特殊性を理解して仕組みを作って行かないと企業の長期的な成長は難しいだろうな、と思います。
 
先日も中国の別の事業投資先に出張しましたが、担当間の信頼関係ではこの流動性は如何ともし難く、本店側としてもいつ辞められるか危惧しながら業務をするのは嫌ですし、担当者を繋ぎ止める様な制度を早めに構築して行くべきだともっと主張していこうと思います(何故かこの方も美人)。
 
 
 
imayu / これから横浜アリーナへ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
年度決算も大詰めですね。
 
4月でこの会社に入って四年目となり、若手が多い部内でそれなりの立場となってきました。インストラクターとして受け持っていた新人ももはや新人でなくなり、また新人が配属されて来て、今月が目処の年度決算を以てチームも分散、入社以来ずっとお世話になって来た上司・先輩達は立て続けに異動、と環境が目紛しく変わって行きます。
また四年目になって早速あることをやらかしエピソードを作ってしまった(現在進行形)自分ですが、2012年度の始まりとしてはとても幸先が良いです。
 
2012年度の始まり、とは言ったものの、正直なところ、私自身未だ2012年度の始まりを心底感じられていません。
というのもそれは、2011年度決算が終了していないから。上場会社として連結決算を行い、それを米国会計基準にて公表している弊社の決算作業期間は1ヶ月を超え、更にIFRS対応等で長期化する傾向にあります。
 
4月、7月、10月、1月・・・四半期決算を行うこの時期になると決まって私は「決算マラソン」という言葉を呟き始めるのですが、決算は正に1ヶ月に渡るマラソンの様なもの。今回はそのマラソンを簡単に紹介しようと思います。

 

           


 
まず、一番始めの作業として行うのが単体決算。これは会社単体、即ち子会社や関連会社の業績等は全く関係の無い、本店自身の決算です。単体決算では、簿記3級で出て来る様な期間損益の計上や振替を行うのが主な作業となりますが、これは通常比較的シンプルな作業です。
 
私の所属している機械関連の部署では、インフラプロジェクト関連事業を海外に事務所を設けて展開していることが多く、この場合その事務所で起こった収支を本店のB/S・P/Lに反映させる作業を行います。これは、現地事務所の銀行口座の期初残高と期末残高の変化が、どの様な収支によって起こったかを現地から取り寄せた証憑一つ一つから読み解き各勘定に落し込んでいく作業で、取引数が膨大であったり証憑がタイムリーに取付けられなかったりと、相当ホネが折れます。
私もこの時期は、謎の文字で書かれた口座明細をせっせと読解しながら、これは営業費、これは営業外費用・・・とひとつひとつパズルを解いて行く様に作業を進めます。
プラントEPC関連取引を多く扱っている部署を担当している管理の人間は、ここでしんどい思いをすることになります(私は違います)。
 
単体決算が無事に締まったら、次は連結決算の作業に入ります。連結決算は、各子会社、関連会社の作成した決算書を本店の決算書に繋げる作業です。連結決算に当たって必要な下準備(勘定科目の統一、外貨換算等)を施した上で、内部取引の消去、投資と資本の消去、暖簾償却、配当消去等簿記1級で出て来る様な処理を行います。

但し、これらは今やシステムが自動処理してくれるので、担当者の直接作業は限定的。これに+@で、弊社は米国会計基準(USGAAP)で決算公表を行っている為、連結対象会社がそれ以外の会計基準にて決算書を作成してきた場合、会計基準の差異(収益認識基準・退職給付会計・デリバティブ会計・金利の資産化 等)を、担当者がマニュアルで仕訳を切り調整していきます。
 
そうして連結財務諸表(USGAAPベース)を作成していく訳ですが、これだけでは終わりません。Edinetで有価証券報告書を見てもらえば分かる通り、各財務諸表には「脚注情報」として各勘定科目の会計方針や数字の詳細等を連結ベースでも開示する必要があり、連結対象会社の脚注情報を収集する必要があります。

ここで大変なのは、連結対象会社の大部分は非上場で本店レベルでの情報収集及び開示が求められていない点、又、異なる法制統治下にある外国子会社についても、必要な脚注情報の収集に膨大な手間が掛かるという点です。脚注情報は必ずしもB/S・P/Lに載って来ないオフバランス情報も有りますから、本店の担当者はその子会社の事業特性や取引内容を把握し、必要な脚注情報がキチンと入力されているか確認する作業に追われます。
有価証券報告書に加えアニュアルレポート作成に必要な情報も収集するので、プリントアウトすれば一社当り100ページ以上となることもある情報をその背景含め隅々までチェックする為、担当部署が多く連結会社を抱えている場合は、ここで大変な思いをすることとなります(私はココ)。
 
又、上記決算作業と同時進行で業績の分析を進め営業部局にヒヤリングに行き、予算と比較しての達成率や増減の要因を分析した結果を決算公表を待たず部長宛に報告することとなりますので、毎日何らかの〆切が有るという状態でスケジュールはタイトを極めます。
 
この気の遠くなる様な作業を約1ヶ月間如何に最後まで集中力を切らさずにやり遂げるか、これは (正しい財務情報を投資家に公表するという目的ありきで) 最終的には自分自身との戦いだと思いますし、正にマラソンそのものだろうだと感じています。
(フルマラソンは今年初めて走りますが)
 
 
決算マラソンの概要はこんな所ですが、終始私が「作業」という言葉を使い続けたのは、これらの決算業務全般が基本的にマニュアル化(作業化)可能だと私自身が考えているからです。単体決算作業の大部分は既に子会社に移管し、正確且つ迅速に作業が進められる様マニュアル化が進んでいますし、ミスが許されない決算作業に於いて業務の属人化はナンセンスだと思いますので、これらの作業は最終的に「誰でも出来る作業」まで整理・落し込まれるべきだと私は考えおり、それを進めるべく意識して業務を行っています。そして空いた時間はそれ以外の業務に使います。
 
今後国際標準化が増々進む会計の分野で、本店の人間が日本で高い人件費を掛けて作業を行う意義は近い将来確実に無くなって来ると思います。会計関連部署に所属する我々の様な人間はこの様な危機感を持って日々業務に臨んでいるものと思いますし、自分としてどんな付加価値を生み出せるのか、日常の作業に埋もれる事無く、考えて行くことが必要なのだと思います(これは、私自身の2012年のテーマのひとつ)。
 
一先ず、年度決算を無事に締めて、腰を据えて2012年度を迎えたいと思います。



imayu / GWは自転車で帰省する事を計画中



 
今週は水・木曜日で一泊二日の上海弾丸出張へ行ってきました。タスクは今年設立したばかりの新規子会社を親会社と連結決算するに当たっての作業擦り合わせと、当社管理体制構築状況のヒヤリング。
実は去年の10月末にも上海には行っていましたが、その際は別の子会社の董事会への参加、とやはり当社管理体制のヒヤリングが主なミッションでした。



   


 
営業部局と違い、管理部は自ら案件発掘に行ったりするケースは稀なので、管理部職員が出張に行く際は基本的に営業部からの依頼が必要です。勿論コストは全て営業部局持ち。部局毎に(業績評価の為の)決算を行う中で、管理部職員の出張費用はしっかりと営業部の販管費として計上されることとなります。
 
なので管理部として出張に行く際は達成しなければならない具体的なタスクがあるし、少しでもパフォーマンスが低かったら以後依頼が来なくなるので結構なプレッシャーがかかります。自分の場合は、出張が決まると終わる迄昼も夜もアドレナリンが出まくり、プレッシャーは勿論感じつつも全く疲労を感じなくなる状態になります。
 
そんなわけで上海に行って来たのですが、やはり凄かった。東京都の二倍近くの人口規模の巨大都市であり、そこら中に高層ビルが立ち並び、それと同じ位の数の建設中のビルもあった。町中には高級ブランドやブティックが立ち並んでいるし、夜は遅くまでネオンが煌々と照り続ける。飲食店は何処もひっきりなしに人が出入りし、皆前を向き鋭い目つきで大きなジェスチャーで話をしている。だれかの言葉を借りれば、まさに「明日は今日よりも確実に良くなる」といった空気を感じました。
 
今回で上海に来るのは二回目ですが、感じた事がが2つあります。
ひとつは、中国人は「自分の欲望に正直なのだろう」ということ。私は大学時代、ラテン系・アフリカ系の友人は多かったのですが、何故か中国人の友達は殆どいませんでした。これは、中国人留学生の多くが専攻する経済学を私が殆ど履修しておらず接点が少なかったことが大きな理由だと思いますが、その他にも、自分が彼らに対して「マナーが悪い」「粗野である」といった印象を持っていたからというのも正直あったと思います。
 
ビジネスで中国を何度か訪れ、中国人と議論をして行く中で、この印象は「彼らは自分の欲望に正直なんだ」という考えに変わりました。自分の利益になる事は一生懸命やるし、それを達成する為なら一切妥協はしない。そこに悪気は決して無い。遣り取りを通してそういった姿勢を強く感じましたし、そこから私も多くの刺激を受けています。
 
これは私の勝手な印象なのか国民性なのか分かりませんが(実際この様な話は中国通の方からもよく聞いています)、この様な人達がドライブする中国経済は今後ももの凄い勢いで成長して行くし、そこに根付いてビジネスをするのは一筋縄では行かないと感じました。
 
もう一つ感じたのは、「中国では女性が積極的に前に出て行く」ということ。仕事・それ以外の両面で感じたことですが、中国の女性は非常に物事をはっきり言いますし、意見の衝突等があった際には徹底的にぶつけ合います。性別や立場の差等を変に意識せず、自分の思うままに行動する人が多い様に感じます。
自分にとってこの距離感は非常に心地良かった。表現が難しいのですが、「言い方」をあまり考えなくていい、というか、変に気を遣わなくていい、というか、「前置きが必要無い」というか。こちらの伝える事に対しても、やれることはやる、無理なものは無理とはっきり言ってくれますし、論点に向かって端的に話が出来る。これは大学時代の英語でのコミュニケーションに近いものを感じました。
世界経済フォーラムが算出しているジェンダーギャップ指数においても中国が日本の遥か先を行っている状況ですが、この様な女性が積極的に前に出て行く姿勢は中国経済にとって大きな強みだと感じます。
 
 
出張を通して中国(人)がどんどん好きになっている私ですが(笑)、やはり違う国の人とコミュニケーションを取ったり意見をぶつけ合ったりするのは非常に楽しいです。あらゆる瞬間が日本では得られない気付きや学びの連続ですし、それらを一つ一つ謙虚に受け止め、自身に取り入れて行けば大きな強みにして行けると思います。
 
また、今回の出張は一泊二日の短いものでしたが、単身で事業投資先に乗り込み、本店の決算過程を総経理・CFO・中国CPA資格保有の会計部長を始めとした社員に説明し質問に答え、当社の管理体制構築状況を自身の視点で質問し切り込んで行くことで全体像/課題点を浮き彫りにして行く作業が出来た事は、この一年での自分の成長を実感出来る良い機会になったのと共に、今後の自分のキャリアを考える上での重要な経験となりました。
 
事業投資先管理を任される人間としての特権だと思うので、この様な機会を積極的に自ら作り出し、更に磨いて行きたいと思います。

imayu / 中国語が話せないのが最大のストレスでした。勉強しようかな。









 
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HN:
Imayu
年齢:
38
性別:
男性
誕生日:
1985/05/13
趣味:
ドラム・筋トレ・読書・旅行・絵描き・マグカップ収集 etc...
自己紹介:
英語偏差値30の高校時代を経て、カナダ東海岸、St.Thomas Universityに留学。政治科学と人権学を専攻。専門はアフリカ人権問題とドイツ政党政治。2009年4月付けで、某財閥系総合商社へ入社。

先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。

''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
Watch your actions: they become habits.
Watch your habits; they become character.

Watch your character; for it becomes your destiny.''

※メール→imayu_canada[at]yahoo.co.jp(ブログ用)
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