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英語偏差値30からカナダ東海岸St.Thomas Universityに留学。卒業後2009年4月、某財閥系総合商社へ入社。
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Imayuは今日も元気です。
昨日は人権学のプレゼンがありました。
お題はやはりミャンマー。

タイトルは、
''Saffron with Blood: Changing, but Persisting Practice of Slavery in Myanmar''
(血で染まるサフラン: ミャンマー奴隷制の変遷と残存)
ミャンマーの奴隷制度の歴史を、
イギリス植民時代以前、植民時代、独立後の3ピリオドに分けて
奴隷制度の変わり様を調べて、
これから先奴隷が無くなりそうかどうかを調べた。

サフランっていうのは、
ミャンマーの仏教僧侶達が着ている赤い服の色の事。
サフランの花で染めてあるんだよね。
約2ヶ月前にミャンマーの都市ヤンゴンとマンダレーでデモがあったよね。
この運動の背景には、ミャンマー軍事政権による圧制がある。

しかもミャンマーには、何百年も続いて
社会に根付いている奴隷制度の習慣がある。

だから、
彼らの着ている赤い服は、サフランだけじゃなくて、
長い長い間彼らが耐え続けてきた痛み、苦しみ、
そして彼らが流してきた涙、血の色も含んでるんだ、

という意味を伝えたくて、こういうタイトルにした。


何故かこのクラス、いつの間にか
プレゼンのタイトルに工夫をしなきゃいけなくなっていて、
アフリカのチョコレート工場の奴隷の話だったら、

''The Bitter Sweet Truth of African Chocolate Industry''
(アフリカチョコレート産業の甘く苦い真実)

とか、子供の奴隷だったら、

''Heavy Burden on Little Shoulders''
(小さな肩に掛かる大きな負担)

とか、小洒落たのを考えてくる人が出てきた。

みんなよく考えるな~とも思って感心するんだけど、
どうも重みが無くなるな~とも感じていた。
アフリカの事なんか、どう考えても
Bitterでしかないだろ。Sweetな所なんか無い。

だからタイトルは悩んだんだよね。
そしてあえてBloodっていう、聞くとウッとなる単語を入れてみた。
効果があったかはわからないけど、
とりあえず重みが無くなる、って事は無いはず。


プレゼン自体は、前日朝4時半まで起きて
準備した甲斐があって、うまくいきました。死

てかこんなプレゼン、
政治科学部のそれに比べたらプレゼンでもなんでもない。
質問もこないし、逆にこっちが議題を投げかけても何の反応も無し。
毎回生徒に穴を指摘されて、しかもその道で敵がいない程の
教授まで本気で質問攻めにしてくる政治学部に比べれば・・・涙

プレゼンで本当の力が出るのは質疑応答の時間。
プレゼンで喋っている時間ではない。

(ろくに喋れないやつは論外)

と、最近人権学部に対してネガティブ気味な俺ですが、
まあ研究自体は楽しいので良し。



てか本題はこれじゃなくて・・・



Contradiction in Post Materialism
     脱物質主義者の矛盾







あのね、最近俺の周りでの環境保護運動が凄いんだ。
森を切るな、ゴミを捨てるな、無駄遣いをするな、と。
人間は必要の無いものまで消費しているから、
地球、環境、他の生き物を傷つける、
だから消費習慣をやめて、環境保護をしよう、と。

脱物質主義っていうのは、
産業革命以来の消費社会の行き過ぎで
自分の物欲以外のもの、環境、人権とかの
「見えない大切なモノ」が犯されているから、
モノを消費するのを無くそう、という考え方。

今の時代、誰しも環境保護、の大切さ
なんてある程度考えてると思うけど、
人によってその度合いが違う。

学校でもそういうサークルがあって、
結構アクティブに活動してる。

細かい具体的な事で言うと、

1.学校のコーヒーショップで飲み物を買うとき、
自分のマグを持っていってカップの無駄を無くす

2.定期的に学校で環境保護の映画を放映する

3.募金を募る

4.モノの消費をボイコットする(モノを買わない)


5.無農薬(オーガニック)の物を食べる
(大量生産、大量消費主義社会の否定)

などなど。

これからやろうとしている事で言うと、

6.政府にゴミのリサイクルの提案をする

7.もっと大きな活動で、より多くの人に働きかける

などなど。

うん。1,2,3、6みたいな活動は、
人がもっと環境に対して意識を
持つようになっていいかもしれない。

ただ最近、彼女を通して
この活動のフィロソフィーを詳しく聞いていると、
どうもこの団体の人達、環境保護だとか見えない事に極端に躍起になりすぎて、
自分達の活動の矛盾に気付いてないんじゃないか、と思うことがしばしば。

あんまり批判をつらつら並べてもしょうがないから、
一つだけ俺が言いたい事を。


極端な脱物質主義の人たちが
脱物質主義であるためには、
自分の物欲(物質)が満たされてなければいけない

例えば、物の消費を全否定する事とか、
完全無農薬でその土地で取れた物だけ食べるとか、
人間が一番自然に根ざした生活に戻るとか、
こういうことを考えられるのって、
自分の物欲が満たされてるから。

今アフリカでは一秒に3人の子供が死んでる
こんな明日がどうなるかも分からないようなところに住んでる人は、
環境だとか生産だとかそんな事考えてる場合じゃないんだよ。
とにかく食べるものが欲しいんだ。

それを、先進国で生活が満たされた人が勝手に、
「その土地の物しか食べない」とか、「消費社会は嫌だ」なんて
言ったって、困るのはそれを全て作っている発展途上国の人たち。

先進国に住む自分達の今の生活は、
途上国の沢山の人たちの屍の上に
成り立ってるんだって解ってるのか。

だから、極端な脱物質主義者は、結局
自分しか見えていない先進国の人間のエゴに過ぎない。

その証拠に、特にカナダで、
本当に環境保護をしたいなら、
どうして水の有料化運動をしない


カナダの水道はタダ。
一日中水道の水を出しっぱなしにしていても0ドル。
いくら水が豊富な国だからって
こんな環境に無神経な状況があるか。

カナダとアメリカの一年の総水消費量はほぼ同じ。
計算してみると、カナダ人一人あたりの水消費量は
アメリカ人一人当たりのそれの十倍。
原因は明らか。
タダだから。

排水、水の無駄遣いを減らす。
それだけで環境がどれだけ守られる事か。
だったら、一番手っ取り早く
環境を保護する方法は、
水を有料化すること。


もし、州議会まで行って、
「水を有料化してくれ!!!」と言ってデモでも起こせば、
環境は保護できるわ、税収は増えるわで、
お互いの望みが叶う最高のWin-Win体制が出来るだろう。

でも彼らはこれをしない。
理由は簡単。
水が有料化されたら、
彼らの生活が苦しくなって、
彼らが脱物質主義でいられなくなるから。

自分達の生活が豊かでいられる範囲で、
物質主義はいけないから環境を守ろう、
モノを買うのをやめよう、なんて、
こんなくだらないエゴはない

原子力発電は環境に悪いから今すぐ辞めるべきだ、
と言う脱物質主義者がいる。
しかしこの人、今彼の住んでる州の収入の大きな割合が、
原子力発電でアメリカに輸出している
電気代によるものだって解っていない。



原子力発電が完全に安全な物だとは言わない。
でも、だったら貴重な石油をただアホみたいに燃やして
排ガスを沢山出して発電する火力発電の方がよっぽど環境に悪い


結局、自分の生活に直結して感じられないモノだから
簡単にやめようやめよう、なんて言える
わけで、
自分や身内の人が原発に勤めていれば
こんなことは言えないんだよね。

だったら、排ガスを分解してCO2を減らす装置を付けるだとか、
カナダに有り余っている土地に風力発電の装置を付けるだとか、
他の方法がいくらでもあるはず。

税金を上げて風力発電に回して貰えば?
いや、税金を上げられたら自分の生活が苦しくなるから無理。

自分でお金貯めて風力発電のプロペラを自分の農園に建てれば?
1機5000万~1億円位。カナダ国民の平均年収と、
有り余った土地を見れば全く可能な話。

風力で自家用発電して、余った電力を電力会社に売る。
こうすれば30~50年くらいでモトが取れる。
実際にデンマークでは、こうやって風力発電を推してきた結果、
国の年間総発電量における風力発電の割合が50%まで上がった。

長い目で見てモトが取れるのに、目先の生活の安定が無きゃ
脱物質主義者になれない人間にこの計画は不可能。

何よりもまず、
燃えるゴミと燃えないゴミの仕分けも出来ないような州だということを
自覚してそれがどれだけおかしいかを考えるべきだと思うよ。

極端な方針なんて意味が無い。
現状と自分自身を理解した上で、
一番効果的な方法を考えるべき。

俺は環境保護には強く賛成する。
でも、環境保護を進めると同時に、
その他に考慮すべき世界の現状が
山ほどある事は忘れちゃいけない。



俺のお気に入りの教授のMが、ハワイで、
とある脱物質主義者S氏と山登りをした時の話。

M「ふ~疲れた。ちょっとここで休憩しよう。ご飯でも食べようよ。」

S「何言ってるんだ。せっかく天気がいいんじゃないか。
  立ち止まってご飯を食べてる暇があったら歩こう。
  山登りは歩くから気持ちが良いんだ。」

M「いや、でもお腹空いてるし。俺は少し休憩していくよ」

S「そうかそうか。じゃあ勝手にしろ。私は先に行くよ。」


・・・しばらくしてMがご飯を食べ終わり、山登りを再開する。


M「どうしたんだ!?S!?大丈夫!?」

S「ううう。具合が悪い」

道端で熱中症を起こしたSがぐったりしていた。

M「だから言っただろ。休憩しようって。いくら山登りが楽しいからって
  必要なモノを食べて休憩しなきゃ具合も悪くなるだろう。」

S「ううう。」



               



Postmaterialists still need materials to be a postmaterialist.




脱物質主義者も物が必要。
その物が無ければ、脱物質主義者ではいられない、
この事実を自覚すべき。




それを忘れれば、脱物質主義はただの先進国のエゴでしかない。
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無題
あたしもImayuに一票です。(ごめんょ、Y-chan笑)結局、彼ら(先進国でぬくぬく生活してる人)のREALITYってのゎアフリカやミャンマーで生活してる人のREALITYと違うから。どんだけテレビで水を10Km歩いて取りにゆく人の映像を見ても、それゎ単なる映像でしかなくて、あたしらのREALITYゎたんに水道ひねりゃー水がでるわけで。あたしらゎ問題が大きければ大きいほど、違う問題とすりかえる、違う問題 = something manageable。でも、The truthゎREALITYと違ってis not to be created。だから、あたしらゎREALITYとTRUTHをごっちゃにしたがる。だから脱物質主義者ゎ自分らの満足感(gained by managing stuff around THEM, not around those who really suffer)のためのみで、走ってるのでゎないか。これが、あたしの意見です。
読んでくれてありがと☆
ちあき URL EDIT
at : 2007/12/02(Sun) 00:11:51
無題
>>ちあき

熱いコメントありがとう^^

去年だかいつだか(たしか年越しの時?)、チェスしながら、ちあきと冷戦の話でTruthやらRealityやらの話をしたのを思い出したよ。懐かしいな~。(覚えてる?)

そうそう、環境だとか貧困だとか言っても、結局は自分達がどうにかできそうな問題ばっかり身近になるんだよね。環境問題もアフリカ・中国とかの貧困問題も自分達との距離は変わらないはずなのに。

まー何事もtoo much inclinedしてはダメだよね。傾いたら他の事が見えなくなるから。

今この瞬間にも、トルコはイラクでクルド人殺して、スーダン・ダルフールでは1日3人Janjaweedに殺されて、フランスではマイノリティが暴動起こして、チベットでは毎日仏教徒が殺されて、イギリス人は新しい国旗を考えるのに躍起で、バングラデシュではサイクロンで家が壊されて困り果てた人が山ほどいるんだよね。Realityは人の数ほど星の数ほど・・・

Truthって何だろう・・・?
Imayu EDIT
at : 2007/12/02(Sun) 13:42:00
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HN:
Imayu
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1985/05/13
趣味:
ドラム・筋トレ・読書・旅行・絵描き・マグカップ収集 etc...
自己紹介:
英語偏差値30の高校時代を経て、カナダ東海岸、St.Thomas Universityに留学。政治科学と人権学を専攻。専門はアフリカ人権問題とドイツ政党政治。2009年4月付けで、某財閥系総合商社へ入社。

先進国に生を受けたからには世界を相手に何か出来る事が、すべき事があるんじゃないか。「『日本人として』、世界という舞台で闘い、途上国の人々の未来を創る」という夢に向かって邁進中。ビジネスを通した途上国貢献の道を模索中。

''Watch your thoughts; they become words.
Watch your words: they become actions.
Watch your actions: they become habits.
Watch your habits; they become character.

Watch your character; for it becomes your destiny.''

※メール→imayu_canada[at]yahoo.co.jp(ブログ用)
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